版築 (はんちく)づくり

こんにちは。
岐阜市鏡島より「暮らしを育む」をテーマに 地域の活性化に取り組む
住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。

21日の岐阜新聞に続き、24日の中日新聞にも岐阜市景観賞の記事が。
とても嬉しいですね。

今回想いを同じくする人たちと共同設計施工で作り上げた小屋と庭「育みの場」
一つのこだわりは「天然素材」
自然のモノを工夫して作る。
本来、衣・食・住等はそうして作られてきたモノ。
そこに生産性や保存、機能、意匠、利便等々の想いが重なると化学が生まれる。
よい反応が起これば良いが、不要となると循環を生まない異物になってしまう。
そんな素材の選定にはこだわりました。

その一つが 版築 (はんちく)
早速、どうやって作るの?との問い合わせを頂いたのでまとめてみました。

「育みの場」で製作したかったのは花壇。
どうしても円形にしたい。
まず形からすったもんだです。
どの様に円形を作るか…

建材の中にはこんにゃくベニヤと呼ばれる曲がる合板がありますが、土圧が絶えれない。
型枠組むのもコストが掛かる。
そこで考えたのがブロック積み。

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何だか上手くいかない様子。
と内側はバケツを用意。
ツルツル具合が上手く穴を型取ってくれそう。

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外周も滑らかに仕上げたいので、ベニヤ板を挟み込み、
版築の素材を投入し締固め。

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版築の素材は、「土」、「石灰」、「にがり」のみ。
「にがり」は豆腐を作る際のあのにがりです。
配合は湿度や質感によってまちまち。
手触りを頼りに混ぜ合わせます。

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また、混ぜわせる土の色によって雰囲気が異なりますし、
砂利が入るとまた雰囲気が違う。
今回は伊自良の渋柿を投入してみたり、仕上がりが楽しみ。

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然し乍ら、人力で締固め。
肩がパンパン。
楽に固める為に、モルタルを入れるケースもあるそうですが、そこはこだわり。
素材はそのまま、徹底的に締固めます。

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締め固めた層、凡そ70cm。
カチカチでした。

そこから養生すること2週間。
ブロックを撤去し、登場したのが美しいグラデーション。

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しっかり固まり、雨にあたっても遜色無し。
万里の長城の一部や法隆寺の塀の土壁にもこのような手法が使われているとか。
長持ちしますよね。
先人の知恵は凄い。

ちょっとしたベンチとジューンベリーを植え完成。
「育みの場」、小屋共に雰囲気を彩ります。

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お近くお立ち寄りの際はベンチで一休みし、
土の素材感をお楽しみ下さい。

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