全米No.1設計事務所、ZGFに街づくりを学ぶ

さて、ポートランド2日目。
環境設計が得意な設計事務所『ZGF』を訪問。

アメリカでは毎年、デザインや企画力等の項目がランキングされ、
なんと、ZGFさん、2016年に全米No1設計事務所に選ばれたそう。
凄い!!

そんなポートランド本社に勤務している渡辺さんにレクチャーを受ける。
東京出身で日本でもプロジェクトを進行している渡辺氏。
ポートランドでの街づくり、実践を教授頂く。
タイトルは
『オレゴン州ポートランド市のまちづくり、その戦略と実践』

人口が多い都市圏だとどうしても利益の追求、
物流の効率化を図られる為に車主体での生活に。
そんな産業の成り立ちもあり、車目線での街づくりであった為、環境汚染も深刻に。
そこで、人。
人目線の街づくりに大きく舵を切ったのが凡そ40年程前。

また、シアトル、サンフランシスコ、ロスに比べて人口が少ないポートランド。
人口60万人。
都市圏人口220万人。
名古屋より小さい都市。
若者が大都市に流出する為、食い止めるのが課題。
何だか共感しちゃうよね。

そんな中、キーワードは
『mixed use』
住む、働く、学ぶを集中させる。
20分歩くと全てがあるエリアを沢山作る。

ここにはポートランドのマスタープランも絡んでくるのだが、一区画が、60m四方で区割りされている。
そこを一つ一つデザイン。

と、ここまでは理屈でふむふむと考えれる範囲だけれども。
そこを支える景観条例や官民協力のプレイスメイキングが素晴らしい。

日本は屋内空間を高質化していくが、
そこを、屋外空間の高質化、プレイスメイキングが重要。

民間ではやり切れない事が多いのだが、
街をつくるのは住民。
住民主体の意見が反映出来る街がここにあった。

一つの事例は公園。

設計プロセスや手法も事細かくレクチャーしていただいた。
行政の仕組みや、景観の条例もね。
多くを語りたいのですが、またの機会に。

形成過程の街づくりの印象は、
住民の意見を聞いてからつくる。
行政がつくるモノを告示し、知らない間に出来てしまうのでは無く、市民の意見力が色濃く反映されている。

現在の行政も、市民の声を反映させているとは思うが、距離感が違うと体感。

そこの仕組みはまた次回、ポートランド州大学との交流をお届けします!

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