宅建業法改正と住宅診断の今後を考える。

こんにちは。
岐阜市鏡島より「暮らしを育む」をテーマに 地域の活性化に取り組む
住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。

今回、所属します『ホームインスペクターズ協会』のセミナーにて、
業界を牽引される長嶋修さんのお話しを伺いました。

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宅建業法改正とインスペクション(住宅診断)。
2年以内に実施されるであろう改正ですが、今回、不動産取引における契約等、
媒介契約・重要事項説明・売買契約時にインスペクション(住宅診断)の存在がアピールされていきます。

では、インスペクション(住宅診断)がアピールされると良い事はあるのか?
簡単に申しますと、買手市場主義になっていくと思います。
買手市場とは、買主さんにとって有利な環境になっていく事。
しかし、それらを取り巻く環境整備に難しさを感じました。

日本の不動産業は大凡は買手責任。買主の判断に委ねられる事。
それに対し、住宅側からの考察は売手責任。
どちらがいいの?と聞かれると、どちらもメリット・デメリットを孕んでおり、 なかなか判断が難しいところ。

何が難しいかというと、 あれもこれも良い所を取り入れたい。そんな気質で良いとこ取りは難しそう。
米国的な分析化学における割り切った発想で環境整備をすれば、 不動産業界、住宅業界に有無を言わさずとも環境整備が図れそう。

然し乍ら、何かに依存しながらの決断は難しい。
現にインスペクション(住宅診断)市場や中古住宅市場の整備されている諸国では、
新築における助成金は皆無だとか。
中古物件取得者における助成金はかなり手厚いものになっているそう。
最近、日本でも助成金の法案が持ち上がっていたが、まだまだ足りないとの見解もあります。

まず、最初に取り組むべきことは意識ではないかと感じました。
海外の事例に感化されるわけではないですが、暮らしの要素の中に構造の新旧はあまり関係無いのではと考えます。
勿論、性能を担保する設計も必要なのですが、今あるものを活かす。この町に住みたい。
そんな紡ぎ出された想いを繋いでいきたいと改めて感じました。
その為の健康診断、住宅診断を適切に、また、その暮らしに寄り添った設計をしていきたいですね。

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