中古建物のホームインスペクションについて

こんにちは。
岐阜市鏡島より「暮らしを育む」をテーマに 地域の活性化に取り組む
住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。

前回のコラムでは、新築建物のホームインスペクションで見つかった指摘事例についてお話させていただきました。

>>>ホームインスペクションで見つかった新築建物の指摘事例とは!?

今さら聞けない!住宅診断(ホームインスペクション)とは
ホームインスペクション(住宅診断)はどのような流れで依頼するの?
ホームインスペクションの診断項目を知ろう!

ホームインスペクションは、ホームインスペクター(住宅診断士)が住宅の劣化状況、不具合事象の有無などを調査する専門業務です。

そのため、主に中古の建物で利用されることが多くあります。

今回のコラムでは、中古建物のホームインスペクションについて詳しくお話しさせていただきます。

中古建物で実施の必要性

ホームインスペクションを依頼する主な理由は、中古住宅のコンディションを把握して、安心して契約するためです。

購入予定の中古住宅に重大な欠陥がないか、また建物の現状を把握しリフォームがどの程度必要か把握する目的で依頼する人もいます。

中古住宅のホームインスペクションを行ってみると、様々な劣化症状や施工の不具合が確認されます。

建物を購入する前に、そのような問題点について把握していない場合、問題が発覚した後で想定外の補修工事費用が発生してしまうことがあります。

そのため、ホームインスペクションで建物の状態を把握することは、この先の暮らしにおいて大きな安心につながります。

また、建物や設備の状態が把握できるためメンテナンスすべき箇所もわかり、リフォーム計画が立てやすくなることもメリットとして考えられます。

上記の必要性については、建物の買主にとっての必要性になります。買主だけでなく、売主にとっても必要性は考えられます。

ホームインスペクションで建物の状態に異常がないことが分かれば、売主は安心して売却することができます。希望価格で売却したり、短期間での売却が期待できるため、ホームインスペクションをして良かったということになります。

また、引き渡し後に買主とのトラブルを避けることにもつながるため、買主売主双方において必要性が高いことが分かります。

ホームインスペクションの義務化

2018年から中古住宅のインスペクションが義務化されました。
とはいえ、ホームインスペクションを必ず行うという実施義務がかせられたわけではありません。

実際に義務化されたのは、対象となる建物がホームインスペクションを行ったかどうかなどの情報を説明することです。

そのため、仲介会社が売買するお客様に対して課せられた義務になります。

義務化の対象となっているのは、あくまで中古住宅のみです。
取引の透明性を高めて買主の不安をなくすことで、中古住宅の流通量を増やすことが目的で法律が改正されました。

義務化が決まって以来、買主がより安心して建物購入の判断ができるため、ホームインスペクションの依頼は増えています。

次回のコラムでは、中古住宅のホームインスペクションで実際に見つかった欠陥・不具合についてご紹介いたします。

マルホデザインでは、リノベーションやインスペクションに関するご相談などを
承っております。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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