ホームインスペクションで見つかった中古建物の指摘事例とは!?

こんにちは。
岐阜市鏡島より「暮らしを育む」をテーマに 地域の活性化に取り組む
住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。

前回のコラムでは中古建物のホームインスペクションついてお話させていただきました。

>>>中古建物のホームインスペクションについて

今さら聞けない!住宅診断(ホームインスペクション)とは
ホームインスペクションで見つかった建物不具合と原因
ホームインスペクションで見つかった新築建物の指摘事例とは!?

ホームインスペクションは、建物の買主と売主双方にとって利用のメリットがあります。

買主にとっては、安心して契約することができることにつながり、売主にとっては、建物の安全が証明されて売りやすくなるという利点があります。

中古建物のホームインスペクションを行ってみると、様々な劣化症状や施工の不具合が確認されています。

実際にどのような不具合が見つかるのか気になる方へ、今回のコラムでは中古住宅のホームインスペクションで実際に見つかった欠陥・不具合についてご紹介いたします。

指摘事例①

中古建物のホームインスペクションにおいて、最も指摘の多い箇所は外壁シーリングの割れ・隙間です。

シーリングは、外壁材の継ぎ目にあるゴム状の防水材のことで、防水性能上重要なものです。

防水に欠かせないため、劣化すると外壁内へ雨水が浸水し、雨漏りしてしまう恐れがあります。

シーリングは劣化してひび割れしただけでなく、新築当時の施工段階で施工が甘く、隙間が生じてしまったこともあります。この場合も雨漏りの危険性があるため注意です。

シーリングは一部のみを補修するよりも、全体的に劣化が進んでいくため、全体をまとめて補修することが多いです。

シーリングの次に多い不具合箇所は、室内の壁・天井の割れです。

日本の建物は、地震や強風などで建物が揺れることが多く、壁や天井の下地材の継ぎ目に沿った直線的なひび割れが目立ちます。

ちなみに、築年数の浅い建物で直線的なひび割れが多くある場合は、施工中に問題があった可能性が高いです。

しかし、多くの場合直ちに構造的な影響が心配されるものはありません。

指摘事例②

シーリングとひび割れの次に多い不具合箇所は、基礎のひび割れ(クラック)です。

基礎は土台、柱、床、壁、屋根などを支える重要部分です。
そのため、基礎に大きな問題があると、建物の耐震性や耐久性の点が心配されます。

基礎は建物外部からでも目視確認できますが、内部のコンクリートまでひび割れが生じているかは確認が難しいです。コンクリートのひび割れとなれば早めに補修すべき事象と言えます。

床下へ潜れる建物であれば、床下側から基礎にひび割れがないか確認することをおすすめします。床下側にもひび割れがあると、基礎を貫通している可能性があるため危険性が高くなります。

基礎のひび割れの発生原因は、施工時のコンクリート打設に問題があるケースと配筋工事に問題があるケースがあります。

外壁シーリングや室内の壁・天井の割れは専門家の視点でなくても、ある程度は目視で確認できる場合があるので、建物の内見時に意識して見てみるといいかもしれません。

マルホデザインでは、リノベーションやインスペクションに関するご相談などを
承っております。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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