ホームインスペクションで見つかった 建物不具合と原因

こんにちは。
岐阜市鏡島より「暮らしを育む」をテーマに 地域の活性化に取り組む
住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。

前回のコラムでは、ホームインスペクションに使用する機材についてお話させていただきました。

>>>住宅診断(ホームインスペクション)に使用する機材をご紹介!
今さら聞けない!住宅診断(ホームインスペクション)とは
ホームインスペクションの診断項目を知ろう!
アパートホームインスペクションの必要性とは…?

ホームインスペクションで使用する機材には多くの種類があることを前回のコラムでご紹介させていただきました。

沢山の機材を用いて行われるホームインスペクションですが、実際にどの部分の不具合が多いのか疑問に思っている方や、どのような事例、原因があるのか気になる方がいらっしゃるかと思います。

そのため、今回は実際にホームインスペクションで見つかった建物不具合とその原因についてご紹介させていただきます。

床の傾斜不具合

ホームインスペクションで見つかることが多い不具合は、「建物の傾き」です。
床が傾いていたり、壁が垂直になっていない状態を指します。

水平・垂直で完璧な精度の建物はほとんどなく、ある程度の傾きは認められています。
そのため、傾きの許容範囲を超えると対処する必要があるという指標になります。

床の傾斜の原因として考えられることは大きく3つあります。

1.床そのものが傾いている
床の部分のみが傾いているケースであるため、床の張り直しで立て直しできることが多いです。

2.建物そのものが傾いている
深刻で危険な状態にある可能性が高いです。建物を補強して対処するのが難しい場合もあります。

3.地盤が傾いている
現代は建物基準法に伴う地盤調査が行われるため、地盤に問題があるケースは多くありません。
しかし、地盤調査が義務付けられたのは阪神・淡路大震災後の2000年であるため、建築から20年以上など時間が経過している場合は、もともと地盤が傾斜していた可能性があると考えられます。
著しい傾きでなければ、それ以上傾くケースが少ないため今現在住んでいる方が許容によって対処は変わります。

屋根裏の不具合

屋根裏も一見すると何も不具合がないと思われがちですが、意外と多くの不具合が見つかる箇所となっています。

新築でも排水管がつながっていなく、このまま住んでいたら湿気がたまって木材の腐食が起きていた事例がありました。

また、タバコの吸い殻が落ちていたケースもあり、建築中に職人がそのまま残してしまったことが考えられるなど工事の問題性が高いことがわかることもあります。

このように、ホームインスペクションによって問題が分かると早めに対処できるため、安心して暮らしを続けることができることにつながります。

マルホデザインでは、リノベーションやインスペクションに関するご相談などを
承っております。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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