ホームインスペクションで見つかった新築建物の指摘事例とは!?

こんにちは。
岐阜市鏡島より「暮らしを育む」をテーマに 地域の活性化に取り組む
住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。

前回のコラムでは、新築建物のホームインスペクションについてお話させていただきました。

>>>新築建物のホームインスペクションについて

今さら聞けない!住宅診断(ホームインスペクション)とは
ホームインスペクションの診断項目を知ろう!
ホームインスペクションで見つかった建物不具合と原因

前回のコラムで、新築建物だから施工ミスはなく、安心できるというわけではありません。
それは、10年保証や瑕疵保険などでは判明しない不具合があるためです。

新築のホームインスペクションは、建物外部(外観)の調査・建物内部(床下)の調査の大きく2種類に分けられます。

今回のコラムでは、新築のホームインスペクションで見つかった指摘事例について詳しくお話しさせていただきます。

指摘事例①

指摘事例で最も多い箇所は、基礎や外壁の貫通部分における防水対策ができていない施工不具合です。

外壁を貫通する配管の周囲にあるシーリングの施工が雑で、隙間が空いてしまっている状態です。

シーリングとは、外壁材の隙間(目地)やサッシ・建具まわりにあるゴム状の防水材のことをいいます。マンションやビル、アパート、戸建て住宅など多くの建物で使用されています。

シーリング材には、外壁材同士の隙間やサッシ・建具まわりの隙間を埋め、建物の防水性や気密性を確保する役割があります。

そのため、隙間が空いていると壁内へ雨水が浸水してしまう恐れがあり、補修対応が必要になります。

基礎・外壁部分では、貫通部分における防水対策以外にも、著しいひび割れや欠損の施行不具合もあります。

新築の状態で基礎部分のひび割れがあるとは考えにくいですが、実際にひび割れを指摘されている建物は少なくありません。

ひび割れが起こる原因として考えられるのが、コンクリート打設時の施工不良です。

中古住宅で多く見受けられる事象ではありますが、新築の場合でも欠損が見つかることがあることを認識しておきましょう。

指摘事例②

次に建物内部の指摘事例についてです。
内部の事例で多いのは、床下の漏水・ゴミ・残存物についてです。

床下の配管から漏水していることが多くあり、原因として考えられるのが、基礎の打ち継ぎ部などから床下へ雨水が浸水することです。
また、工事中に降った雨が残っていたというケースも確認されています。

施工不良とは違いますが、床下にゴミや部材の切れ端などの残存物が見つかることも多いです。
酷いときには、たばこの吸い殻や空き缶が見つかったときもあります。工事中に使用した木材が残っていると、シロアリ被害にもあいやすくなるため、清掃する必要があります。

断熱材の施工不良も大変多い指摘事例です。
床下の断熱材が落ちてきているという指摘や、屋根裏の乱雑に設置されていて著しい隙間が生じているという指摘が特に多くあります。

新築でもホームインスペクションを実施するべきか悩んでいる方は、これらの事例をぜひ参考にしてみてください。

マルホデザインでは、リノベーションやインスペクションに関するご相談などを
承っております。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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