【フローリング選び】無垢?挽板?突板?シート?の違いと選び方
こんにちは。ちんどうです。
今日から4月。新学期、入園や入学、入社、新生活など新しい期が始まるタイミングですね。
新年とはまた違いますが、4月というだけで新しい気分になるのも不思議です。
前回は垂井町 平屋リノベの竣工撮影へという記事を書きました。
さて、今日はフローリングについてのお話です。
無垢・挽板・突板・シート張り、、、色んな種類のあるフローリング。
実際に選ぶ際に悩まれる方も多いのではないでしょうか。
お客様からも違いがよく分からない、メリット・デメリットは?選ぶポイントは?
そんなお声を頂くことも多いので簡単にまとめてみたいと思います。
■目次
1.無垢・挽板・突板・シート張りの違いってなに!?
2.それぞれのメリット・デメリットは!?
3.選ぶポイント
無垢・挽板・突板・シート張りの違いってなに!?
まずはそれぞれの違いから見ていきましょう!
(単層フローリング)
□無垢材
木を継ぎ足したり、重ねたりしていない、そのままの無垢材のこと。
集成材というものがありますが、これは木の板を重ねて接着剤で張り合わせたもの。
そういった加工をしていない、丸太を切り出したままの自然な状態のものです。
基本的にはオイルなどの自然塗装やウレタン塗装をして使用します。
△こちらは興亜通商さんの無垢フローリングのサンプルを撮影。
(複合フローリング)
※下記の3種類は複合フローリングと呼ばれ、合板などの基材に張り合わせた構造のもので
表面の仕上げ材の違いによって呼び方が変わります。
□挽板
回転する鋸(のこ)刃で切り出した(挽いた)板を合板に貼ったもの。
フローリングの断面上2mm程が本物の木になります。
表面が2mmと厚いので見た目や質感は無垢フローリングそのもの。
△こちらは朝日ウッドテックさんの挽板フローリングのサンプルを撮影。
□突板
木材を薄〜くスライスしたものを合板に貼ったもの。
挽板と違い、フローリングの断面上の部分0.3mm〜0.5mmが本物の木です。
突板はフローリング以外にも天井材や家具などにも使われています。
△こちらも朝日ウッドテックさんの突板フローリングのサンプルを撮影。
□シート張り
突板や挽板と違って、木ではなく化粧シートを張り合わせたフローリングのこと。
プリント合板と言われたりもしますが、名前の通り木目柄や石目柄を印刷したものを張り合わせて作られたものです。
最近では技術革命とも言える程、木の雰囲気が本物以上に美しく感じられるものもあります。
また、石目調の柄などもあるので色んなタイプのものを選べるというのもポイントです。
それぞれのメリット・デメリットは!?
メリット・デメリットを理解しておくのも大事なポイントです。
上︰メリット
下︰デメリット
価格は上から順に下がっていきます。
□無垢材
選ぶポイントは経年変化や傷を愛せるかどうか。
・木材本来の味を楽しめる
・経年変化を楽しめる
・調湿作用がある
・冬場でも冷えない
・素足で歩いても気持ちいい
・膨張と収縮を起こす
(木は呼吸しているため、湿気などによってフローリングとフローリングの間にすき間が空いてくる)
・傷がつきやすい
(ものにもよりますが、パインなどの柔らかい木は傷がつきやすい)
・窓際やよく陽が当たる場所は日焼けして色が変わる
・水、汚れに弱い
(水はねや食べこぼしなどはすぐに拭かないと染みになる)
・ワックス掛けなどの定期的なお手入れが必要
□挽板
無垢の質感を残したまま、少しでも予算を抑えたい方におすすめ。
・表面の厚みが2mmと厚いので見た目や質感は無垢そのもの
・無垢と比べると安定しているので膨張や収縮は少ない
・木材本来の味を楽しめる
・経年変化を楽しめる
・抗菌・抗ウイルス仕様のものもある
・傷がつきやすい
・窓際やよく陽が当たる場所は日焼けして色が変わる
・水、汚れに弱い
・無垢同様、お手入れは必要
□突板
無垢とシート張りのいいとこ取り。
・木の風合いを楽しむことができる
・メンテナンスが楽
・抗菌・抗ウイルス仕様のものもある
・傷に弱い
(表面が薄いので深い傷がついたときには下の合板が見える可能性がある)
・使用頻度の高いテーブルの天板などにはお勧めしない
・経年変化が味わえない
・無垢材と比べると見た目は劣るものもある
□シート張り
床にはあまりコストをかけたくない、お手入れ楽チンがいい という方におすすめ。
・色柄やデザインが豊富
・木肌の凹凸感など、樹木特有の質感を表現したものもある
・凹みに強くキャスターや車イスの使用も可能
・すり傷に強い
・汚れが落ちやすい
・日焼けしにくい
・ワックスフリーである
・床暖房やホットカーペットにも対応可能
・ペットに優しい製品もある
・品質や仕上がりが均一で施工がしやすい
・木材本来の味や質感はない
・経年変化がない
・肌触りはつるつるしている
・全く傷がつかないわけではない
・水には弱い
(下の基材は木でできているため、すき間から水が入ると水分を含んで膨らんだり変形しやすい)
選ぶポイント
それぞれのポイントは上記に記載した通りですが、
やはり実際にショールームなどで大きい面積で見るのが一番だと思います。
また、可能であれば素足で歩いてみたり触れる。というのも大事なポイントです。
床の印象でお部屋の雰囲気がガラッと変わる大事な場所。
予算の兼ね合いもあると思いますが、質感や見た目、床暖房はどうか、お手入れは?など
何を重視するかも決める上では一つの重要なポイントになってきます。
無垢フローリングは無塗装のまま使用するということはあまりありません。
木の種類によって値段が変わるのでコストを抑えたものを選んで、
塗装で色をつけてイメージに近い雰囲気に近づける。というのも一つの方法です。
また、素足で歩く玄関からリビングだけは無垢や挽板にしてその他はシート張り、
1階と2階で分ける。などお部屋ごとに使い分けるという選び方もあります。
ぜひ自分たちにしっくりくるフローリングを探してみてくださいね。
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Posted by ちんどう