ホームインスペクションの費用負担ってどうなるの?
こんにちは。
岐阜市鏡島より「暮らしを育む」をテーマに 地域の活性化に取り組む
住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。
前回のコラムでは、ホームインスペクション実施の必要性についてお話させていただきました。
・今さら聞けない!住宅診断(ホームインスペクション)とは
・ホームインスペクションの診断項目を知ろう!
・ホームインスペクションの費用内訳はどうなっているの…?
ホームインスペクションは、この先長く安心して暮らすためにも利用した方が良いです。
建物の不具合や欠陥などを調べるため、買主にとっては建物倒壊の不安感をなくせます。
売主にとっては、通常よりも買い手が早く見つかったり、希望価格で売却できる可能性があります。
今回のコラムでは、ホームインスペクションの費用負担についてご紹介させていただきます。
ホームインスペクション費用相場
費用負担をお話しする前に、ホームインスペクションの費用相場についてお話しさせていただきます。
ホームインスペクションの費用相場は、5万〜7万円程度とされています。
しかし、「物件の種類」「検査の種類」によって費用は大きく変動します。
一戸建て住宅とマンションの場合では規模や大きさが違うため、以下のような費用の違いがあります。
①一戸建ての場合の相場
目視でできる調査(基礎、柱、梁、外壁の確認、給排水管の水漏れ調査など)
費用の相場:5~7万円
目視では判断できない調査(屋根裏や床下、屋根の劣化調査)
費用の相場:6~12万円
②マンションの場合の相場
マンションの場合、住宅のように屋根裏や床下への侵入ができないため、基本的には目視での調査がメインになります。
目視調査(玄関ポーチの確認、バルコニー・テラスの確認など)
費用の相場:4~6万円
このように、住宅の規模にもよりますが、マンションよりも一戸建ての方が検査箇所が多くあることから、費用もかかることが一般的です。
ホームインスペクションの費用負担
ホームインスペクションの費用負担についてのルールは、明確に決められていません。
そもそもホームインスペクションは、買主を欠陥住宅のリスクから守るために作られた制度であるため、買主が利用することが多く、基本的に買主が費用負担します。
しかし、ホームインスペクションは、売主が建物の売却前に売却しやすくする目的で行われることもあります。
このように、売主がホームインスペクションを行った場合は、売主が費用を負担する。
買主が行った場合は、買主が費用を負担します。
注意点として、買主がホームインスペクションを行う際は、売主の承諾を得る必要があります。
売主にとっては、ホームインスペクションが建物の粗探しをされるような印象であるため、承諾しない人もいます。そのため、承諾がない場合はホームインスペクションが実施できないことになります。
マルホデザインでは、リノベーションやインスペクションに関するご相談などを承っております。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
Posted by maruho