ホームインスペクションの実施は購入前がオススメ?

こんにちは。
岐阜市鏡島より「暮らしを育む」をテーマに 地域の活性化に取り組む
住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。

前回のコラムでは、ホームインスペクションの費用負担についてお話させていただきました。

>>>ホームインスペクションの費用負担ってどうなるの?

今さら聞けない!住宅診断(ホームインスペクション)とは
インスペクション(住宅診断)を行う3つのタイミング
ホームインスペクション(住宅診断)はどのような流れで依頼するの?

ホームインスペクションの費用負担は、明確に決められていません。買主が利用することが多いことから、基本的に費用負担は買主が行うことが多いです。

売主が建物の売却前に売却しやすくする目的で、ホームインスペクションを利用する際には、売主が費用を負担を行います。

ホームインスペクションの実施は、3つのタイミングがあり、中でも建物の購入前がオススメとされています。

今回のコラムでは、購入前に行った方が良い理由についてお話しさせていただきます。

3つのタイミング

一般的な建物購入の流れは以下の通りです。
建物見学→申込み→契約→内覧会→引き渡し→入居

この流れの中で、ホームインスペクションを行うタイミングは、大きく3つに分けられます。

1.申込み後から契約前(購入前)の段階
この段階では、「契約前」であることから法的な権利・義務が発生していません。
したがって、無条件で申し込みを解消できます。

2.建物契約後(購入後)の段階
契約は「重要事項説明書」「不動産売買契約書」に署名・捺印し、手付金を支払うと成立します。

契約することで、法的な権利・義務が発生するため、建物に不具合があっても契約の解除ができません。

3.建物引き渡し後の段階
「引き渡し」とは、お金(残代金)と権利を交換することです。

引き渡し後でも売主の瑕疵担保責任に基づいた補修を求めることもできますが、契約自体の解除や返金は困難となります。

そのため、引き渡し後はできるだけ早く、ホームインスペクションを実施することをオススメします。

購入前がオススメの理由

購入前のホームインスペクションをオススメする理由は、大きく3つあります。

1.建物の状態を把握してから購入判断できる
ホームインスペクションの結果により、修繕費用などを資金計画に組み入れることができるため、購入するかどうかの判断材料になります。
※建物を他の方に買われてしまうリスクもあります。

2.大きな施工不具合や致命的な劣化事象があれば、購入を中止できる
前述した通り、購入前は何かしらの権利・義務が発生していないため、不具合が見つかった時に購入を中止できます。

3.売主と交渉しやすい
購入前であれば、売主は基本的に買ってもらいたいと考えているので、買主の要求・要望が購入後よりも通りやすいです。

これらの理由によって、ホームインスペクションを実施するときは、購入する前の段階で行うのがオススメといえます。

マルホデザインでは、リノベーションやインスペクションに関するご相談などを承っております。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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