ホームインスペクションでシーリングの指摘事例が多い理由とは?

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住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。

前回のコラムでは、中古建物のホームインスペクションで見つかった指摘事例についてお話させていただきました。

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新築・中古それぞれの建物でホームインスペクションを行った際、最も多い指摘事例はシーリングの欠陥についてです。

シーリングとは、建物の窓やドア、浴室やキッチンの水回りなど、様々な箇所に設置される、建材の隙間を埋めるための材料です。

建物の防水性能を高めることができるほか、風や雨の侵入を防ぎ、断熱性をもたらすことができます。

今回のコラムでは、このシーリングについて指摘が多い理由を詳しくご紹介いたします。

シーリングの指摘が多い理由①

ホームインスペクションにおいて、シーリング施工に関して指摘が多い理由としては、以下のようなものが挙げられます。

1.施工不良
シーリング施工が不十分である場合、施工箇所からの水漏れや空気の逃げ場所となってしまいます。

例えば、シーリング材を充填する際に十分な厚さや均一性が確保されていなかった場合、シーリング材が厚くなってしまったり、空洞ができてしまいます。

シーリングは一部のみを補修するよりも、全体的に劣化が進んでいくため、全体をまとめて補修することが多いです。

このような施工不良によって、シーリング材が剥がれたり、水が漏れたりすることがあります。

2.長期間の使用による劣化
シーリング材は、時間の経過とともに劣化していきます。
特に、湿気の多い場所ではカビや汚れが付着し、劣化が早まります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。

また、シーリング材の種類によっても耐久性が異なります。
例えば、ポリウレタン系のシーリング材は、弾性があるため長期間使用しても割れや破損が起こりにくく、耐久性が高いとされています。

シーリングの指摘が多い理由②

3.不適切な材料の使用
シーリング材は、施工箇所によって適切な材料を選定する必要があります。

例えば、浴室やキッチンなど、水回りの場所では耐水性に優れたシーリング材を使用する必要があります。

外壁の場合には、耐候性に優れたシーリング材を使用する必要があります。

不適切な材料を使用すると、施工後間もなく問題が生じることがあるため、慎重な施工が行われなければなりません。

総じて、シーリング施工は、建物の防水性能を保つために欠かせない工程と言えます。
しかし、施工不良や材料選定ミスなどによって、建物の損傷を引き起こす原因にもなり得ます。

そのため、シーリング施工については慎重な施工と定期的なメンテナンスが必要であり、ホームインスペクションにおいても注意深く調査されるべき箇所の一つです。

マルホデザインでは、リノベーションやインスペクションに関するご相談などを
承っております。

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