耐震診断とホームインスペクションの 違いとは…?

こんにちは。
岐阜市鏡島より「暮らしを育む」をテーマに 地域の活性化に取り組む
住宅診断・リノベーション専門一級建築士事務所のマルホデザインです。

前回のコラムでは、リノベーション施工から引き渡しまでの流れについてお話させていただきました。

>>>リノベーションの流れを徹底解説!第2弾(施工~引き渡しまで)

今さら聞けない!住宅診断(ホームインスペクション)とは
ホームインスペクション(住宅診断)のメリットやデメリットを知ろう!
ホームインスペクションはどのタイミングが一番ベスト?

日本は世界各国に比べて地震が多く、災害発生のリスクが高いです。

そんな日本で暮らすにあたり、住宅の「耐震性」は欠かすことのできない重要な要素と言えます。

自身が住む住まいの耐震性を調べるために「耐震診断」が多く実施されていますが、今までご紹介したホームインスペクションとは何か違いがあるのでしょうか。

今回のコラムでは、ホームインスペクションと耐震診断の違いについてご説明いたします。

耐震診断とは

耐震診断とは、一級建築士、二級建築士などの資格を有する者が、建築基準法で定められた「耐震基準」にもとづいて、建物の耐震性が強いか弱いかを調べることを言います。

地震の発生時に建物が倒壊する可能性を把握でき、状況に応じて必要な措置をとることで家族の安全と安心につながります。

耐震診断はおもに「一般診断法」と「精密診断法」と呼ばれるものがあります

①一般診断法
屋根裏や床下、基礎、外周などのチェックが行われます。
調査時間はおよそ2〜3時間ほどで、コストが抑えられることから、多くの木造住宅において一般診断が行われることが多いです。

②精密診断法
柱や耐力壁などすべての重要構造について、厳密なチェックが行われます。
調査時間はおよそ半日~終日で、コストが一般診断法に比べて高めです。

耐震の安全基準は、Iw値=1.0以上でこの数字よりも上であれば、建築基準法の基準を超えます。

基準を超えるということは、震度7の地震が起きた場合でも建物が倒壊しないとされています。

但し、耐震診断は実施する人や会社によって判断の仕方に相違があるため、結果には誤差がでてくることも理解しておきましょう。

ホームインスペクションとの違い

ホームインスペクションは住宅診断とも呼ばれ、住宅診断士が住宅の欠陥や劣化をチェックします。

欠陥や劣化状態を踏まえて、今後安全かつ快適に暮らすために必要なリフォームやメンテナンスを提案するため、ホームインスペクションは「建物を長持ちさせる」ための診断と言えます。

一方、耐震診断は「耐震基準」にもとづいて建物の耐震性を調べるため、「建物の耐震性を見極める」ための診断です。

このように、耐震診断は建物の劣化は診断しないことに対し、ホームインスペクションでは耐震性についての調査は実施しない、または耐震診断ほど細かく調査しない点が大きな違いと言えます。

最後に、耐震診断とホームインスペクションは調査の目的・性格が異なるため、住環境に合った方法で実施の検討をしてみてはいかがでしょうか。

マルホデザインでは、リノベーションやインスペクションに関するご相談などを承っております。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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